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壺井八幡宮 源頼朝の祖先、河内源氏発祥の地 大阪府羽曳野市

壺井八幡宮の本殿の前の門 南大阪のスポット案内
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鎌倉幕府を築き、武士による支配を確立した源頼朝。その祖先は現在の大阪府羽曳野市壺井(つぼい)・通法寺(つうほうじ)地区を拠点とした河内源氏です。羽曳野市壺井周辺に残る史跡を紹介します。今回は河内源氏の氏神様である壺井八幡宮(つぼいはちまんぐう)です。

羽曳野市は南大阪・南河内にある大阪市から南東の方角にある大阪郊外のベッドタウンです。

羽曳野市の東の端は奈良県境に接する山間部です。そこは名産品のぶどう畑やみかん畑が広がる地域です。その山間部への入り口あたりにあるのが羽曳野市壺井、通法寺地区で河内源氏の発祥の地です。

このあたりは大阪郊外とは思えないのどかな田園風景が広がっています。遠くに見える大きい山は葛城山です。(左手の手前の小さい山の斜面に木がなく草原になっているところは壺井丸山古墳です)

大阪府羽曳野市壷井付近の田園風景遠景

河内源氏

鎌倉幕府を築いた源頼朝は河内源氏の流れにあり、その河内源氏の祖は源頼信です。源頼信は清和天皇から3代の孫の源満仲(多田満仲)の子にあたります。武士の棟梁の祖が皇族にあるのは不思議かもしれませんが源氏のライバルの平氏は桓武天皇が祖となっています。

武士の棟梁となり武士たちをまとめていくには武力の強さだけではなく、強い権威性が必要だったことを物語っています。

この源頼信が河内守に任ぜられ館をかまえたのがこの壺井八幡宮のあたりの地(羽曳野市壺井、通法寺)とされています。東国の武士をまとめて政権を築いた家系の本拠地が遠く大阪の南河内にあるのは驚きです。

時代は平安時代後期。河内源氏はこの地を足場に全国、特に東北へ遠征し、京の都へも参じ、朝廷に使えることになります。

壺井八幡宮 源氏の屋敷があったとされる

壺井集落の中を抜けて北の端にある丘陵の中腹に壺井八幡宮はあります。壺井水と呼ばれる古井戸の横の参道の急な石段を登るとそこが壺井八幡宮です。このあたりはかつて河内源氏の館があったところともいわれており、香呂峰と呼ばれていました。

壺井八幡宮の参道の階段を登り切ったところからの遠景

社伝によると1064年に奥州平定から凱旋した源頼信の子、源頼義が石清水八幡宮の神霊を勧請して建てたのが壺井八幡宮の始まりとされています。

急な石段を上がって振り返ると木々の間から古い集落の家並みと田園風景が見えて、とても大阪近郊とは思えないのどかな風景です。

クスの巨木

壺井八幡宮の大クスノキ

石段を登り切った鳥居から境内に入るとすぐ右に巨木が目に入ります。大きな楠の木で樹齢は伝承では約1000年といわれています。樹齢1000年なら日本史で言えば平安時代後期の河内源氏がこの地を拠点としたころから、このクスノキはここに生きてきたことになります。

本殿と壺井権現社

壺井八幡宮の本殿を参道から離れて

鳥居から正面に八幡宮本殿があり、その右に壺井権現社があります。源義家の子、源義時によって源氏三代(頼信、頼義、義家)をまつる崇廟として壺井権現社(壺井宮)が作られました。六孫王神社(京都市)、多田神社(兵庫県川西市)とともに源氏三神社の一つとされています。

壺井八幡宮の壺井権現社の拝殿

壺井水

壺井水

壺井八幡宮へ上る参道の石段の上り口の左手に古い井戸があります。壺井水と称されています。

1057年、前九年の役の際、源義家が陸奥の国(東北地方)で賊と戦う際に、干ばつで飲み水が不足し敗北の危機にありました。その際、義家が天に礼拝し、岩盤に弓矢を打てばそこから清水が湧き出て、その水のおかげで戦いに勝利できたと言われています。

その際の清水を壺に入れて陸奥の国から持ち帰り、井戸を掘り、その壺を埋めて壺井水と称したとされています。

それ以来、この地の地名は香呂峰から壺井へ改められたとのことです。

この井戸は現在でも保存されているとのことです。

羽曳野市壺井八幡宮のアクセス

壺井八幡宮の住所:大阪府羽曳野市壺井605-2

近鉄南大阪線上ノ太子駅から壷井八幡宮まで徒歩で1.4キロ20分ほどです。

近鉄南大阪線駒ヶ谷駅から徒歩で2.4キロ33分ほどです。

近鉄長野線喜志駅から4市町村バス(喜志循環線か阪南線)に乗車して太子四つ辻下車。壷井八幡宮まで徒歩1.3キロ20分ほどです。

4市町村バスの路線・時刻はこちら

自動車の場合は、壷井八幡宮参道階段下に数台の駐車場がありますが、集落中を抜ける道が非常に狭隘なので、駅から歩かれることをお勧めします。

参考

このサイトの作成で大いに参考にさせていただいているのは

  • 『大阪府の歴史散歩 下』山川出版社
  • 『新版県史27 大阪府の歴史』山川出版社

です。ぜひご一読ください。

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